地域の様々な団体が自立的にサンゴ礁保全再生活動を継続して行うことができる体制づくり、サンゴ種苗の生産・植え付けにかかる費用の低コスト化、高海水温等の影響によるサンゴの白化現象の回避・低減を図る技術開発等の調査研究に取り組んでいます。
赤土等流出防止対策交流集会などの各種団体へ向けた啓発活動や、農地におけるグリーンベルトの植え付けなどの赤土等流出対策活動に取り組む団体への支援のほか、農地の勾配修正などの発生源対策を行うことにより、海域への赤土等の流出を防ぎ、海域生態系の保全に取り組んでいます。
県内各地で受け継がれてきたしまくとぅばの普及・継承に向けて、しまくとぅば普及の中核的役割を担う「しまくとぅば普及センター」を中心に、関係機関や団体等と連携を図りながら、人材の養成や人材の活用などの取組を実施します。
戦災等により失われた琉球王国時代の美術工芸品を当時の製作工程により復元し、県内外で展示公開する「琉球王国文化遺産集積・再興事業」等を実施し、沖縄の伝統文化の保存、継承、発信に取り組んでいます。
また、1日も早い首里城の復元と首里城に象徴される琉球の歴史・文化の復興に向けて取り組みます。
沖縄県では「組踊上演300周年記念事業実行委員会」を起ち上げ、沖縄で暮らす人々が組踊をはじめとする沖縄文化に対する誇りを再確認し、より一層沖縄文化に親しみ、支える環境づくりを目指し、2019年に様々な記念事業を実施しました。
沖縄空手の保存・継承・発展を図るため策定した沖縄空手振興ビジョン及び同ロードマップに基づき、沖縄空手会館を拠点に「空手発祥の地・沖縄」を国内外に発信するとともに、世界中の空手愛好家の受入体制の強化と交流人口の拡大に取り組んでいます。
亜熱帯性気候の特性を生かした魅力ある花や緑であふれる県土を形成するため、観光地へのアクセス道路について、沖縄らしさを象徴する花木(プランター等)を設置し、花と緑のある良好な道路空間を創出しています。
慢性的な交通渋滞の緩和などに向けて、自家用車から公共交通への利用転換を促進するため、利用しやすい路線バス網の構築を図り、速く、正確に、多頻度で運行する基幹バスシステムの導入に向け取組を進めています。
低所得世帯の子どもに対する学習支援
経済的事情により家庭学習の習慣が定着していない子どもが、学習の遅れから貧困状態に陥る“貧困の連鎖”を防止するため、無料塾による生活指導や学習支援のほか、進学意欲が高く成績が良好な生徒に対し進学塾への通塾を支援するなど、総合的な学習支援に取り組んでいます。
ひとり親家庭への総合的支援
ひとり親家庭が地域の中で自立した生活が送れるよう、生活・就労支援、子どもへの学習支援等、各家庭に応じた総合的な支援を行っています。
待機児童ゼロに向けて、「黄金(くがに)っ子応援プラン」に基づき、保育の量の拡大及び保育士の確保に重点的に取り組むとともに、地域のニーズに応じた放課後児童クラブの設置促進等に取り組んでいます。
2040年までに男女とも「平均寿命日本一」を取り戻すため、特定健診・がん検診の受診率向上やアルコール対策などの啓発活動とともに、企業や地域の健康づくり活動を表彰し、働き盛り世代を中心とした健康づくり運動の推進に取り組んでいます。
沖縄の温暖な気候とスポーツ資源を活用した観光メニューであるスポーツツーリズムの普及・定着を図るため、スポーツイベントへの支援、沖縄県へのスポーツ旅行に係るプロモーション等に取り組んでいます。
救急医療用ヘリコプターを安定的・継続的に運航することで、傷病者の救命率の向上、後遺症の軽減を図るなど、沖縄本島及び離島・へき地の救急医療体制の充実に取り組んでいます。
沖縄県性暴力被害者ワンストップ支援センターでは、24時間365日体制の病院拠点型施設として、性暴力被害者に対する心身の負担軽減を図るため、被害直後からの医療的支援を含む総合的な支援を提供しています。
沖縄県が独自調査した、嘉手納・普天間飛行場の周辺地域での航空機騒音の測定結果などを基に、米軍等に対し、騒音軽減などの要請を行っています。また、返還予定地や返還跡地における環境問題の対応にも取り組みます。
アジアと日本の架け橋となる国際物流拠点の形成
平成21年に那覇空港の沖縄貨物ハブ事業がスタートし、県では優遇税制等を受けられる国際物流特区の創設・拡大や物流施設の整備など国際物流拠点の形成に取り組み、物流事業者による物流機能の拡大が進んでいます。今後も、これらの動きを加速させていきます。
増大するアジアの需要を取り込む航空機整備を起点とする産業の展開
増大が見込まれるアジアの航空機整備需要を取り込むため、那覇空港内に航空機整備施設を建設し、平成30年11月から供用開始しました。関連する企業の誘致、航空関連産業で活躍する人材の育成等、航空関連産業クラスターの形成に向け取り組んでいます。
沖縄観光ブランドのキーコピーである「Be.Okinawa」のもと、航空路線の拡充や国内外でのプロモーション活動を実施しています。また、観光客の満足度を高めるため、フリーWi-Fiの整備促進や多言語コールセンターの運営を行っています。
本県の農林水産業の振興を図るため、園芸作物や畜産等の安定生産のための施設整備や国内外への販路開拓、おきなわブランドの創出を目指した研究開発を図るとともに、環境保全型農業の推進、担い手の育成・確保、農林水産業の基盤整備等を積極的に推進しています。
沖縄MICE振興戦略に基づき、MICE都市としてのブランドを確立させるほか、マーケティングに基づく戦略的な誘致活動の展開、産学官連携の推進、大型催事の受け入れ強化に向けた施設整備等により、離島を含めた沖縄県全体でのMICE振興を推進しています。
交通渋滞の緩和、物流の効率化、観光客の移動円滑化等を図るため、本島南北軸・東西軸を有機的に結ぶハシゴ道路をはじめとする幹線道路網の整備や、主要渋滞箇所において交差点改良等を行う渋滞ボトルネック対策に取り組んでいます。
駐留軍用地跡地の有効かつ適切な利用に向けて、西普天間住宅地区跡地における沖縄健康医療拠点の形成や、普天間飛行場等の跡地利用計画の策定に向け取り組んでいます。
女性向けの仕事よろず相談やスキルアップセミナーの実施、事業所向けの職場づくり支援等を通じて、女性が働きがいをもって仕事に取り組むことができる環境づくりを推進するとともに、仕事に対して女性が抱える不安・悩みの改善・解消に取り組んでいます。
離島の交通コスト低減
離島住民等を対象に、割高な船賃及び航空運賃を低減することで、移動に伴う負担を軽減し、住み慣れた島で安心して暮らし続けることができるよう定住条件の整備を図っています。
離島観光・交流促進事業「島あっちぃ」
県民が島の歴史、文化、自然と触れ合い、島の住民と交流を重ねることで島への理解を深め、島の活性化を図ることを目的としたモニターツアーを実施し、体験プログラムの開発・改善、受入体制の強化など、離島ならではの観光産業の振興に繋げています。
離島地域の生活を支える道路整備
離島の自立的な地域づくりと定住支援を図るため、地域特性に応じた道路整備を推進し、空港、港湾、漁港などの交通拠点を結ぶ道路の整備を行っています。
離島航路の船舶更新
離島住民のライフラインである離島航路を確保・維持するため、航路事業者が船舶を確保する際の建造費又は購入費に対して補助を行っています。
水道広域化の推進
水道サービスの地域間格差の是正を図るため、水道広域化を推進しており、本島周辺離島8村を対象に、本島と同様の水道用水供給に向けて取り組んでいます。平成30年3月には、粟国村へ水道用水の供給が開始され、水道料金が大幅に低減されました。
超高速ブロードバンド環境の整備
離島等の情報格差是正のため、沖縄本島都市部と同等の光ファイバー網による超高速ブロードバンド環境の整備に取り組んでいます。これにより、観光、教育、医療、福祉、防災等、様々な分野でICTの利活用が促進され、産業振興や定住条件の整備に寄与しています。
沖縄戦の実相や教訓を次世代に継承し、国内外に平和を希求する「沖縄のこころ」を発信するため、「御万人(うまんちゅ)ぴーすふるアクション」として県内外での学生向けワークショップや、啓発シンポジウムを開催するほか、「沖縄平和賞」の贈賞などにも取り組んでいます。
高校生をアメリカ、欧州、アジア、オセアニア、南米諸国へ派遣し、長期研修、短期研修を通じてグローバルな視点を持った世界で活躍できるリーダーの育成に取り組んでいます。
10月30日の「世界のウチナーンチュの日」に合わせ市町村や国内外の県人会等と連携し、様々な取組を展開することで、世界のウチナーネットワークの継承・発展に取り組んでいます。また、令和3年度には「第7回世界のウチナーンチュ大会」を予定しています。
平成24年度から、指導方法の改善、授業力の向上を目的とした研修会を実施しており、新学習指導要領や学力向上推進プロジェクト等に基づいた授業改善を推進することで、児童生徒の「確かな学力」を育んでいます。
子どもの健やかな成長を学校・家庭・地域、みんなで一緒に育む「家~なれ~(や〜なれ〜)」運動を行っています。また、夢実現「親のまなびあい」プログラムにより、社会全体で保護者の学びや育ちを支えていくなど、家庭教育支援の充実にも取り組んでいます。
平成30年12月にモノレール旭橋駅前へ移転した県立図書館は、読書機会の提供だけでなく、県民が集う交流の場として誰もが気軽に利用でき、多様なニーズに対応する「知の拠点」を目指しています。
情報通信関連産業のさらなる集積とIT人材の確保・技術の向上を図るため、小中高生等を対象としたITスキルに習熟するための取組や広報イベントに対して支援をするとともに、ITエンジニアを対象とした知識・技術の高度化講座などを実施しています。
離島・へき地で勤務する医師を確保するため、県立病院で専攻医を育成しています。県立病院での専門研修により研鑽を積んだ医師が、離島・へき地の診療所や病院へ配属され、地域の医療を支えています。
国内外の観光客が満足する質の高いサービスを目指し、企業が実施するスキルアップや語学等の研修支援に加えて、増加する外国人観光客に本県の自然・歴史・文化などへの理解を深め、沖縄観光の満足度を高める地域通訳案内士の育成に取り組んでいます。